入社以来、金融分野の企業のシステム開発に携わり、6年目にSLになりました。SLはプロジェクトの現場責任者です。PLが構想したプロジェクトの全体像を「どう実現していくか?」と具体的に考え、人員、予算、期限のマネジメントを通じて成果を出す役割を担っていきます。責任重大なポジションですが、自分の裁量、アイデアで進められることが多く、システム開発のダイナミズムを感じられるのがやりがいです。現在、私は30名ほどのメンバーを指揮していますが、この規模ともなるとプロジェクトの全領域の細かな進捗を一人で把握することはできません。ですから、メンバー全員の力を引き出して成果を出すことを意識しています。そこで特に注意しているのが、各人の認識の差による仕事の譲り合いを発生させないこと。組織が大きくなることで、各人の担当範囲が曖昧になったり、仕事の理解度に差が出たりして、誰も手をつけていない業務が発生しやすくなるものです。「言ったつもり」にならず指示を繰り返し、相手の受け止め方を確認するなど、丁寧にメンバーと接していくのもSLの仕事だと考えています。
私たちの仕事はどんなに注意深く取り組んでいても、トラブルを完璧に無くすことはできません。だからこそトラブルが起きた時は熱意を持って対応しなければなりません。そう考えるようになったきっかけは、2年ほど前に担当していたシステムが深夜のある特定の時間にだけ発生するという極めて希少なバグに直面した時のことでした。そのトラブルに対してお客様は感情的に怒ることはせず、解決に向けて一緒に取り組んでくれたのです。その上で「システム開発の仕事で必要なのは、情熱だ」と、現場のやる気を鼓舞してくれました。おかげでバグの再現を検証するために深夜の作業になってしまったにも関わらず、メンバー全員が一体感を持って取り組むことができました。その時感じた言葉の重さは今に活きています。システム開発に取り組んでいるのは「人」です。メンバーが最高のパフォーマンスを発揮し、さらに成長を続けるには、意欲を持ってもらうことが重要です。しかし、人には感情がありますから、時にはやる気が下がってしまうこともあります。だからこそ、メンバーのモチベーションを上げるのは、リーダーの言葉や振る舞いにあるということを意識しながら、日々取り組んでいます。
小学生の頃から野球が好きで、社会人になった現在も当社の野球チームに所属。月1程度のペースで活動していて、リフレッシュの時間です。最近はゴルフも始めました。ゴルフは頑張った分だけスコアが良くなっていくのが面白い。大人になると、目に見えて数字を伸ばせる遊びは意外と少ないので、その点でゴルフは仕事に似ている感覚がありますね。スポーツ以外の趣味は旅行です。今まで北陸地方と九州地方以外、全国のさまざまな観光地へ行っています。私は温泉が好きで、妻はテーマパークなどアクティブな場所が好きなので、バラエティーに富んだ旅行を楽しんでいます。